5thDay side Boy1


「本田、おい、本田!」
遠くから声が聞こえる。
「生きてんのか?いや、マジで。」
肩をゆすられて、少しだけ声が近くなったような気がした。
声をかけていたのは、ミツル。やけに心配そうな声になっている。

コイツがここまで心配するのも仕方がない。
俺は、コイツと出会ってから、一度として落ち込んだことがなかった。
どんなな事があっても、二人で笑い飛ばしてきた。
だけど、今回は違った。
相談できない。というか、ミツルも原因は知っている。
だけど、今回は笑い飛ばすわけにはいかない。
相談するつもりもない。
これは、俺の問題だ。
それを察しているのか、ミツルも深くつっこんでこない。
ただ、一言。
「本当に謝る気あるんだったら、いつまでも腐ってんじゃねーぞ。」
「ああ。すまね」
応えると、ミツルは俺の頭を軽くたたいて去っていった。
サンキュ、ミツル。
……ん?俺、あいつに謝るつもりだなんて言ってないのに。
……たいしたヤツ、だよな。

決戦は、放課後。
誰との?……多分、俺との。
どうやって、木村さんを呼ぼう。
彼女が居なければ、意味がない。
決戦の内容は、彼女に謝る、というものだから。
……って、どうやって呼べばいいのだろうか。
あんなこと言っておいて、いまさら呼んだところで来てはくれないだろう。

……問題は、まだまだ山積みだった。


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