5thDay side Boy2


「なんなんだよ……。」
正直、あせっていた。
早く、木村さんに声をかけなければいけないのに。
ただ一言、「ごめん」と言うために。
なのに。
「いいから来い。」
……命令かよ。

昼休みも終わりに近づいた時。
「おい、本田。」
机に顔を伏せていた俺に、長谷さんが声をかけてきた。
「放課後、時間空けときな。」
「はぁ?なんだよ?」
「いいから空けとけ。」
それだけ言うと、とっとと行ってしまった。
そして放課後、授業が終わるなり
「来い。」
だった。

これは、アレなのだろうか。
決闘、とかいうヤツ。
このまま屋上or運動場、あるいは中庭に行って、バトルスタート、ってな風に。
でも、心当たりなんかないし……。
長谷さんとも、何もなかったはずだし……。
「なぁ、どこ行くんだ?」
「屋上。」
……やっぱり、決闘なんだろうか。
そういえば、長谷さんは木村さんと仲が良かったはずだ。
「何シケたツラしてんの。」
俺の顔を見てそう言ってから、なぜか少し笑う。
「何だよ?」
「別に。ほら、早く行きな。」
いつの間にか屋上まで来ていた。
あとは、扉一枚くぐるだけ。
長谷さんは、その扉を指していた。

ドンッ
「おわっ!?」
「じゃ、頑張れよ。」
バタン。
突然背中に衝撃があったかと思うと、扉が閉まる音が聞こえてきた。
つんのめりはしたが、さすがに倒れ込みはしない。
なんとかバランスをとり、顔をあげた。


5thDay side Girl戻る5thDay side Friends