5thDay side Friends


アタシは、多少不安に思いながら、階段を下っていった。
踊り場では、アキが待っていた。
「なぁ、アレで本当に大丈夫なのか?」
「うん、多分。あの時、本田君、すごく後悔していたみたいだったから。」
「後悔だ?なんでだ?迷惑だったんじゃないのか?」
ワケがわからない。聞いていた話と違う気がする。
「ほら、好きな子をいじめるっていう話、聞かない?」
「あー、青春ドラマなんかでたまにみるかも。」
「そう、それと同じだと思うの。」
なるほどなぁ。改めて、アキの観察能力に感心する。
……と、フと思う。
「あれ?それじゃ、余計ミーが危なくねーか?」
好きな子をいじめてしまうのなら、今回もそれがあるかも知れない。
「それは、大丈夫だと思う。本田君、根はいい人だから。
 多分、ミーのこと、想い過ぎてたんだと思う。
 押さえ込んでたどうしようもない気持ちが爆発しちゃったのかな。
 私も、似たようなことになりかけたから……。」
「え?アキちゃんが?」
やっぱり、おとなしい子は、いろいろと押さえ込んでいるのだろうか。
……アタシには、想像もつかない。
「私は爆発はしなかったけどね。でも、好きな人のことを想い続けるのって、辛いことなんだよ。」
「そーなの?」
サッパリわからない。
思わず訊き返すと、アキはくすくすと笑っていた。
「チカちゃんも、恋をすればわかるよ。」
「あはは……。覚えとくよ。」
苦笑いで返すしかない。今のところ、恋の予定はまったくない。
それよりも、今は。
「とにかく、ミーの成功を祈ろう。」
「そうだね。」
二人して、屋上への扉を見つめる。


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