5thDay side Girl


「ねぇミー。何シケたツラしてんのよ。」
「うーん、ちょっと……。」
「あのね、チカちゃん。」
元気のない私のかわりに、チカちゃんが説明をしてくれた。

「はぁ!?そんなことがあったの!?」
うなずく。
「声をかけたら、消えろよ、俺を悩ませるな。って。」
「あのヤロー。いきなりンなこと言うなんて、最低だな。」
「でも……。」
「ん?」
「でも、いくら私が迷惑がられていても、気持ちだけは伝えたいの。」
そうつぶやいて、鞄をあける。中から、小さな包みと、袋を取り出す。
「こっちがみんなの分で」
袋を指して
「こっちが……、本田君に渡すほう。」
包みを指す。
チカちゃんが、小さくため息をついた。
「まったく。一途だね、あんたも。……ちょっと待ってな。」
それだけ言うと、チカちゃんは本田君の方へ向かっていった」
「あ、チカちゃ……」
アキちゃんが止めようとして、やめた。
「……そうだね、今は、チカちゃんに任せよ?チカちゃんなら、巧くやってくれるから。」
「うん……。」

チカちゃん、アキちゃん、本当にありがとう。
「んっ……」
涙があふれそうになった。
でも、だけど。今は、まだ泣かない。
彼に、本田君に気持ちを伝えるまで。
もう、本田君に迷惑をかけない、つまり、二度と近づかない、最後の儀式を終えるまで。
そして、本田君の前を離れた時まで。
そのときまで、涙は取っておきたかった。
じゃないと、ガマンができなくなりそうだった。


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