4日目


「ありがとうございましたぁー。」
バイトの明るい声をバックにコンビニを出る。

今日は公園に行く前にコンビニに寄った。
手に抱えているのは、中華まんの袋。
中身は当然、アレ。
中身が冷えないうちに、公園に急ぐ。

「あ、きましたね?これで三対一ですね。」
「三対一って……。何のカウント?いったい。」
「ここへ来るのが早かったほうですよ。」
「なっ……、そんなことされたら気になるじゃないか!」
相変わらず、笑いあいながらいつものベンチに向かう。

「はい、澄沢さん。」
袋から例のアレ、あんまんを取り出して彼女に渡す。
「ありがとうございます。」
彼女はしっかりとお礼を言ってから受け取る。
「白木君って、あんまんしか買わないんですか?」
受け取ったあんまんをちぎりながら、訊いてくる。
「ん〜、やっぱり、肉まんとかの方がいい?」
「あ、いや、別にそういうわけじゃないんです。」
慌てたように首を振る。
「何か、思い入れでもあるのかなぁ、って思って。」
僕も口を止めて、フと考える。
そういえば、なんでなんだっけ。
「……甘党だから、かなぁ。
 ずいぶん小さいころに、あんまんを初めて食べて。それからずっとだね。」
「ずっと、ですか?」
「うん、なんだか知らないけど、ずいぶん気に入っちゃったみたいでね。
 そのまま、今まで続いてるみたい。」
そういって肩をすくめてみせる。

今日も、そんな他愛の無い会話をして、別れる。
それが、僕の中では日常になっていた。
いつまでも続く、日常だと思っていた。





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